• Document: 1 何 故 魔 術 師 はカバラを 学 ぶか 知 識 講 座 魔 術 がひとつの 学 問 体 系 であることは 既 に 述 べた 学 問 であるからには 寄 せ 集 めの 知 識 の 集 合 体 ではない それら 一 見 して 雑 多 な 概 念 の 集 団 に 見 えるものの 中 に 1 本 の
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外陣講義文書 「第1講義文書」 (0=0 プロベイショナー) 第3章 カバラ的宇宙観 1 何故魔術師はカバラを学ぶか 2 カバラ的宇宙における魔術師の座 3 生命の木と四界 4 カバラの歴史 5 呼吸の基礎 6 リズム呼吸 7 位階のサイン 8 日 拝 9 瞑想とは何か 10 サイコドラマ 課題瞑想:マントラ瞑想 THE OFFICIAL ORGA OF I∴O∴S∴ PUBLICATIO I CLASSES C~D IMPRIMATUR: M FRATER I∴O∴S∴ First published 1986 by I∴O∴S∴ private edition (1st). Second published 1998 by Sekibunsha (4th). This Edition 5th online ver.5.23, Revised and Expanded 2009. All rights reserved. Copyright C 1998, 2009 by Tzutom Akibba -1 - 知識講座 1 何故魔術師はカバラを学ぶか 魔術がひとつの学問体系であることは既に述べた。学問であるからには、寄せ集めの知識の集 合体ではない。それら一見して雑多な概念の集団に見えるものの中に、1本の筋が通っていなけ ればならない。なにしろ、西欧神秘学の総ての体系を網羅するかに見える膨大なシステムである。 もし、その総ての概念を説明できる合理的な物差しがなければ学問ではなく、古伝を収めた倉庫 に過ぎない。その物差しこそカバラである。 別な表現を使えば、東洋に於いてヨガ・スートラ、ウパニシャッド、バガバッド・ギーターな どの経典が果たしているのと同じ役割を、西洋の伝統ではカバラの経典が果たしている。魔術師 はカバラの視点で魔術を、或いはこの世界そのものを理解して、整理しているのだ。 ユダヤ神秘主義の学問的分類ではカバラは、スペインで12世紀頃に成立した。しかし、ここ ではより広範囲の秘教的分野を示す用語として広義の「カバラ」を用いる。 広義のカバラの起源は人間の歴史そのものと等しく古いとも言える。また、ごく最近に浮上し た伝承でもある。カバラの精神そのものは、予言者たちが神の声を聞いたとき、民衆に伝えるべ きものと、霊的指導者の間でのみ伝承すべきものを分けたときに初まる。一般に、律法の魂はタ ルムードであり、タルムードの魂はカバラであると言う。それは顕すべきものと隠すべきものを 分けたときに発生した区分である。しかし、当然ながら多くの人々には存在そのものが秘密であ り、選びぬかれた賢者にのみ知らされた秘密の伝承が、どのように伝えられてきたか明らかにす ることはできない。神殿崩壊以前のイェルサレムでは、大神官から大神官への口伝として伝承さ れたし、秘伝研究の盛んだった12、13世紀のスペインでは33歳を過ぎた熱意あるユダヤの 男子はカバラの研究を許された(それ以前の年齢では禁止されていた)。しかし、現代の我々に は数少ない伝承と、焚書、略奪、散逸を免れた少数の書物で往時の姿を知るしかない。 伝承によると、人にカバラを伝えたのは最も神に近い大天使メタトロンであると言う。源初の とき、神の書記メタトロン(その前身は長老エノク)が、恍惚状態、或いは瞑想状態の人間の心 に現れて秘密の教えを告知した。この知識はあまりにも神聖であったので、師の口から弟子の耳 にのみ伝えられた。 別の伝承によれば、現在の旧約聖書に編集された「成文律法」に対して、啓示されない「口伝 律法」が存在するという。「口伝律法」がいわゆるカバラであり、そして両者を統合する完全な 律法、「未開示律法」が神の前に白い火のうえに黒い火となって燃えているという。 カバラはヘブル語では hlbq(QBLH)と綴られる。その語源は、lbq(QBL、キベル、 受けとる)である。従って、口伝で受け取られるもの、「口伝の伝承」という意味である。同じ 伝承でも、映画「屋根の上のヴァイオリン弾き」においてユダヤ人の牛乳売りが叫ぶ「伝承」 (Tradition)は hrrsr(RSRRH)、つまり、一般の「伝承」である。 「口伝の伝承」とただの「伝承」では、啓示されるものの重みが違う。 われわれが学ぶQBLHは、人生を賭して追及すべき秘教神学である。

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